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小説
いまの、この世界が消え去ってしまっても -最終話-
人というのは、自分では気付かないモノなのだが、接している相手や場所によって自分の役やくを使い分けている。 ボクは今、高波瑞穂たかなみみずほの部屋に居る。ボクにとっては家の外にいる訳なので、多分だけど学校にいる時のボクと、この部屋に居るボクはあまり変わらない筈だ。 -
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いまの、この世界が消え去ってしまっても -第9話-
月曜日の朝だ、おかしい何かがおかしい、昨日の朝に起きたときからボクはオカシイ いったい何が起きたというんだ。月曜日なんていうのは一番最低な気分になるハズなのに、何ともないんだ。 宿題も昨日のうちにやってしまったし、時間割も調べてランドセルに用意済みだ。 -
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いまの、この世界が消え去ってしまっても -第8話-
この世界、私にとっての二度目の12歳に「トリップ」したものの、頭が混乱している状態のままで学校に行かねばならず、状況に対応するのが精一杯だった。 お昼ご飯を食べて落ち着いたところで、やっと自分の立場を冷静に考えることができるようになった。 本当は、すぐにしなければならない事が・・・ -
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いまの、この世界が消え去ってしまっても -第7話-
西暦1983年[昭和58年]11月25日(金) (今日は何曜日やったかな? 日曜日かな、 あー違うわ・・・あーあ、学校に行きたくないなぁ) 朝「目覚めるとき」というよりは、目を開ける「一瞬前」必ずこの思考が頭をよぎる。 -
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いまの、この世界が消え去ってしまっても -第6話-
この施設に連れてこられてから、4日が経とううとしていた。 その間に私がしなければならない事は2つある。 -
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いまの、この世界が消え去ってしまっても -第5話-
私はいま混乱している、突如現れた日本政府から派遣された三人と それ以上の突拍子もない話に、もう何年間も使っていなかった脳細胞が考えるコトを拒絶している。 私が考えるコトと言ったら、孫の希が何をすれば、あの「愛らしい笑顔を見せてくれるか」だけだったのだから -
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いまの、この世界が消え去ってしまっても -第4話-
私が、こちちの世界 [西暦1983年(昭和58年)]に来て、既に約37時間が経過している。 その間に、私が行動したことを一旦まとめて整理しておこう。 第4話「私はおじいちゃん -はじまり-」 -
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いまの、この世界が消え去ってしまっても -第3話-
「妄想?」これは妄想なのか、そういえば私はいつも自分の世界の中にいた。 授業中に先生の話など、いっさい聞いていない、常に自分の作った世界の中の都合のいい自分 それなら まだマシだ、自分に都合のいい世界を作りだして「自分が特に努力をしなくてもいい世界」が好きだった。
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